「SHERLOCK/シャーロック」のBBCと
カンバーバッチが再びタッグを組んで贈る、
珠玉のラブ・ストーリー!

　人気英国ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で世界的な大ブレイクを果たし、『戦火の馬』や『スター・トレック イントゥ・ダークネス』などのハリウッド映画でも活躍する俳優ベネディクト・カンバーバッチ。ここ日本でも彼を特集した雑誌やムック本が次々と出版され、来日時には空港へ1000人もの熱狂的ファンが押しかけるなど、外国スターとしては異例の人気を獲得している。そんな彼の主演する最新ドラマが「パレーズ・エンド」だ。
　時は20世紀初頭のイギリス。産業革命以降の近代化と植民地政策によって世界経済を支配した大英帝国は、我が世の春を謳歌する一方で規律や礼節を重んじる伝統精神が失われつつあった。また、政府の労働者保護政策によって従来の階級社会が徐々に揺らぎ始め、男女平等などの新たな価値観も生まれた。そんな時代に不釣合いなくらい古風で保守的な貴族クリストファー・ティージェンスは、妻シルヴィアの度重なる不倫に悩まされつつ、同時に若き女性運動家ヴァレンタインに惹かれる。複雑にもつれあう3人の関係。しかし、やがて勃発する第一次世界大戦の荒波が、そんな彼らの運命を呑み込んでいく...。
　悩み多きノーブルな英国紳士役で新境地を開くカンバーバッチ、傲慢な表層の裏に孤独を秘めた妻シルヴィアに『アイアンマン3』のレベッカ・ホール、己の信念を貫く強い女性ヴァレンタインに『華麗なるギャツビー』の新星アデレイド・クレメンスという魅力溢れる主演陣に加え、それぞれ2度のオスカー候補経験があるベテラン女優ミランダ・リチャードソンにジャネット・マクティア、『アナザー・カントリー』のルパート・エヴェレット、『スナッチ』のスティーブン・グレアムなど映画界でも活躍する名優たちによる重厚な演技は必見。
　20世紀英国文学の隠れた巨匠フォード・マドックス・フォードの原作小説を脚色したのは、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞を獲得した大物脚本家トム・ストッパード。3人の男女による宿命的な三角関係をドラマチックに描きつつ、英国近代史における激動の転換期を壮大なスケールで浮かび上がらせる。英国ドラマの真髄を味わえる傑作だ。

英国紳士と奔放な妻、そして知性溢れる女性。
やがて訪れる歴史の荒波が 彼らの運命を押し流していく…

　大英帝国繁栄の時代を享受する20世紀初頭のロンドン。統計局に勤務する誇り高き貴族クリストファー・ティージェンスは、古くからの伝統的価値観を重んじる生真面目な男だ。美しくも冷淡な妻シルヴィアの浮気や浪費に悩ませられるものの、離婚という選択肢などありえない彼は不幸な結婚生活を甘んじて受け入れていた。
　そんなある日、彼は進歩的な若き女性運動家ヴァレンタインと知り合う。上辺ばかり華やかで偽善的な社会に違和感を覚える者同士として、彼女と強く惹かれあっていくクリストファー。だが、やがて第一次世界大戦が勃発し、彼もまた戦地へと赴く。
　激動の時代に翻弄される3人の男女。果たしてどのような運命が彼らを待ち構えているのか…